・今回、vita専用スプリングを HAL spring とコラボレートして制作しました。

私的に、ラインナップされているHalスプリングの印象は「おとなしい」が正直な感想です。

設計に見て取れる応力設定も適切な物が多く、使い勝手としては良好です。

製品精度も高く、適切なブルーイングが施されている証ではないかと思います。

ただ、その反面、高荷重に対して、応力的に高い物の場合、周期速度は現れ辛く、輪荷重の高い車両においては少し物足りない感じも受けます。

コレを逆に使えば、「低荷重時には、適切な周期速度を求めたままで、応力のコントロールが容易に成るのでは?」と考え製作を依頼しました。

結果として、完成したスプリングは、適切な応力と周期速度のバランスで、乗り味はマイルドで、適切な面圧が掛かる物に仕上がりました。

好みのセッティングを造り易い様、3種類のレートと応力(固有振動数)を用意してみました。

 

ID58-4in 24k　

線径12.5mm      自由長101.6mm    巻き数4.4　　310Hz　(高応力設定)

 

ID58-5in 22k

線径 13.7mm     自由長127mm　    巻き数5.9　   215Hz　(中応力設定)

 

ID58-5.5in 19k

線径 13.5mm     自由長 139.7mm　巻き数6.2       198Hz　(低応力設定)

 

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SET-1　 Fr ID58-5in-22k(215hz)    Rr ID58-4in-24k(310hz)

・コントロール重視型の組み合わせに成ります。 UPテンポが好みの方にお勧めです。

旋廻ポイントまでの高速化を狙っていますが、旋廻後のアンダーが現れ易く、舵角を小さく・操舵時間を短くしたい方にお勧めです。

高速サーキット向き

 

SET-2    Fr ID58-5.5in-19k(198hz) Rr ID58-4in-24k(310hz)

・リヤ、スライドコントロール重視型の組み合わせに成ります。旋回ポイントまでの高速化を狙う物ですが、反面、アクセルオンポイントには待ちが必要です。

高速・中速サーキット向き

 

SET-3   Fr ID58-5.5in-19k(198hz)  Rr ID58-5in-22k(215hz)

・リヤ旋回重視の組み合わせに成ります。リヤグリップを感じたままアクセルを踏んで行きたいセットが好み方に適しています。

旋廻セットに成るため、旋廻ポイントの速度は低めに成り易い傾向で、確り減速後、確り加速する事を意識して使って下さい。

中速・低速サーキット向き

 

 

基本、SET-2 SET-3 を推奨します。