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組み合わせ 許容ストローク/許容荷重 計算ツール (概算) 

MBRの特性と使用方法

 

「MBRの硬度」 

ソフト・ミディアム・ハードの3種類は、各々のユーザーが使用している減衰特性や総合的な硬度の違いにマッチングさせるために設定しました。

これは、市販されているダンパーの多くが、スプリングレートを含む総合的な硬さと、ヒシテリシスのバランスが異なる事が要因です。

 

「MBRの形状」 

円柱状、樽状、球状、の3種類の形状は、耐荷重、ストローク量、初期反発、の違いを演出する目的で設定してあります。

特に、作動接触面積の違いによる初期反発の変化は、測定値より大きく感じ、最終的な反発の違いにも現れます。

また、作動接触面積の変化率から、球状・樽状・円柱状・の順にストローク時(伸縮)のヒステリシスの変化も大きく感じる事が出来ます。

 

「MBRの体積(質量)」 

各々の質量の違いは、求められる耐荷重と反発特性の違いを演出する目的で設定しています。貫通孔・ディンプル・の違いは、貫通孔は最終的な反発の違いを演出するための物で、ディンプルは初期反発の低下を狙う目的で設定して有ります。

貫通孔・ディンプルの有る物の方が、ヒステリシスは大きく現れるように成ります。

 

「MBRの組み合わせ」 

MBRを縦列合成で使用する場合、スペーサは必須アイテムと成ります。

ゴム材を縦列で使用する場合、ゴム材どおしを直接接合すると、互いの反発・収束・の作用により、互いの性能や機能を破壊(機能低下)する方向に作用してしまいます。

スペーサを使用する事により、硬度の違い・形状の違い・体積の違い・を合成する事が可能と成ります。またその材質に、MC材とアルミ材を用意して有ります。

 

「MBRの許容荷重とストローク」

MBRを単体で使用する場合、各々の許容荷重値と許容ストローク値を測定データを参考に選出して下さい

縦列合成で使用する場合は、組み合わせる物の測定データから、その値の低い物の許容荷重値を合成許容荷重値とし、値の高い物の荷重データから、その荷重以内でのストローク値を、低い物のストローク値にプラスした値が、合成許容ストローク値と成ります。

球状・樽上・円柱状・の順に、許容ストローク量の大きさを設定しています。

 

「ゴムの特性」

本来、ゴムの性質は、その反発弾性に有ります。反発弾性の意味は、入力された荷重に対して、反発として作用する性質と、収束(吸収)する性質を持ち合わせる物、という意味の言葉です。また、その硬度(弾性率)により、その作用する度合は異なる物と成ります。

弾性率を考えた場合、100の入力に対して、100の反発が得られた場合、100の反発弾性率が有る物となります。これを100の入力に対して、60の反発が得られた場合、40が収束した事に成り、60の反発弾性率が有る物という事に成ります。ウレタンの場合は約30の反発弾性率と言われています。(低反発マットは15)

スプリングは、入力された荷重に対して、粗、反力として作用します。(反発と類似する)

逆に減衰装置となるダンパーは、粗、収束する働きとして作用します。

つまり、ゴムの性質をサスペイションに取り入れる場合、反力と収束のどちらにも作用する能力を持ち合わせる物のため、ヒステリシスへの影響も、伸縮のどちらにも作用する物と成り、その硬度(弾性率)により、伸縮双方に対しての影響は異なる物と成ります。

 

「サスペイションのヒステリシス」

ヒステリシスの意味は、物質の状態が、現在の条件だけでなく、過去に受けた影響により、履歴効果として、その形状や状態を留めようとする性質の事を言います。

外力により変形する全ての物質に作用し、形状の復元にラグを有する事を指します。

サスペイションで考えた場合、スプリング・減衰装置・タイヤ・各ブッシュ類・アーム類・ボディー・に至るまで、外力により変形する全ての物質に作用しています。

また、サスペイションの伸縮運動においては、伸縮双方に作用する物と成ります。

 

MBRは反発弾性の高いゴムを使用し、個々の形状や組み合わせにより、運動性能とその作動量を確保をする製品に成ります。その作動量の範囲内で有れば、取り出せる運動性能は良好に機能しますが、作動量を超える場合、運動性能は低下し、破損します。

MBRは、スプリングの反力に対してのアシスト材を目的としています。決して、単体で機能する物では有りません。

レースシーンなどで使用する場合、まず現在使われているスプリングレートのままで使用して頂き、ハイトアジャスト(車高調整)のリカバリー的要素や、スプリングのヒステリシス(応力)の変更に対して、有効的に作用する事を確認後、総合的な耐荷重量となるスプリングレートの変更や、運動特性となるヒステリシス(スプリングの自由長など)の変更を推奨します。(結果的には、低レート化・低応力化・低ヒステリシス化に貢献します)

 

 

発明者 IMA エンドレスアドバンス・花里 功  渡海自動車・渡海 正雄

開発者 エンドレスアドバンス・花里 亮拡・花里 祐弥  渡海自働車・渡海 靖弘

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